運動療法
▼ 運動療法とは?
運動療法とは、関節の曲げ伸ばしにより関節の可動範囲を広げたり、歩行訓練など体を動かすことで、筋力をつけて、運動の再学習を行う療法です。
反対に、マッサージや電気、温熱、光線などで痛みを和らげ、関節の可動範囲を広げるな生活動作の補助となる療法を物理療法といいます。
整形外科などで多く用いられるのが後者の物理療法です。
施術の効果を安定させるために、症状に合わせて自宅でやっていただく運動療法をお伝えしています。
【一般的な運動療法】
・ゴムバンドなどを用いて筋力をつけるトレーニング
・器具などを用いて関節の動きをよくするトレーニング
・松葉杖などを用いた歩行トレーニング
・マットなどを用いた寝返りや起き上がりのトレーニング
▼ いっしき整骨院の運動療法の特徴
いっしき整骨院の運動療法の特徴は、PNFの考えを元に、関節を使った動きの細かい部分を見ていくところです。
それにより、体の局部に対してピンポイントでケアをすることができます。
その際、局部だけを見てケアをするのではなく、体全体の動きを見て、局部の土台となっている部分に対してアプローチしていきます。
つまり、局部の土台のベースをしっかり安定させることが目的です。
姿勢や歩き方、手の動きや足の使い方などその人なりの動きや生活環境などを見たうえで施術にあたりますが、ご利用された方の体を24時間ずっと見ているわけにはいきません。
いっしき整骨院では、その人にあった運動療法を提案し、自らケアできるように指導しています。
施術者はあくまで黒子であり、自分でケアできるところは自分でケアできるように指導し、回復して頂くことが一番いいと考えているからです。
もちろん、指導内容もアスリートにはアスリート仕様の指導を、一般外来の方には一般人仕様の指導を行っております。
年配の方であれば、過去の症状や過去の生活要因を見て判断しますが、重複障害などもよくある話で、昔痛めたところに原因があるということも多いのです。
今までの症状歴が積み重なって現在の体になっているということは、重力検査でわかります。
その人の体がどういうところから悪くなったのかというのを、常に生活の視点を捉えながら判断していますので、より的確な運動療法の指導が可能です。
▼ 自宅や職場でできる運動療法
人間の体は3の周期で変わります。
ケガをしてから3日以内ならこういう運動をして、1週間以内ならこういう運動をしてというように、状況に応じた指導をしています。
そのうちの1つが『骨盤体操』です。
これは腰痛などの症状に非常に効果的な体操になります。
① 肩幅より、やや広めに立つ
② 腕はまっすぐ前へ伸ばし、手は握り拳(親指は外に出す)
③ 顔を正面に向ける
④ 足は内股ぎみにし、つま先をまっすぐ前に伸ばす
⑤ リラックスして呼吸を整える
⑥ 体操をはじめる
肩幅よりやや広めに足を広げます。
親指はしっかりと外に出して下さい。
【1】
鼻から息を吸って呼吸を整えましょう。
【2】
息を吐きながらゆっくりと膝を曲げていきます。
【3】
胸をしっかり張って、痛くないところまで膝を曲げましょう。
【4】
下まで着いたら3秒間下に留まり足に圧を架けます。
【5】
息を吐きながらゆっくりと元の姿勢に戻りましょう。
この運動を3回1セットで繰り返します。
1日に何回やっても効果がありますので、時間のあるときは積極的にやるように心がけましょう。
心臓に負担をかけないよう、必ず親指を拳の外側に出して体操をしてください。